広場恐怖症と予期不安

こんにちは、東洋医学専門治療をしている多田です。

パニック障害についてお話したいと思います。

ある日突然、渋滞中の車内などで、急に動悸が激しくなり、生き苦しさや冷汗を感じて大変強い不安感に襲われる病気がパニック障害です。閉ざされた空間で起こる事が多いです。

パニック障害はストレスに原因があると考えられていて心療内科や精神科で扱う病気となっています。しかし中には、首肩からのコリによって自律神経が乱れてパニック障害を起こしている方もいます。当医院では、そのような方に対しての治療を行っています。

まずパニック発作とは、パニック症の中心となる症状で、不意に理由なく激しい恐怖感または不快感とともに下記の13の症状のうち4つ以上、突然あらわれる状態です(米国精神医学会発行DSM-5TM, 2013より)。

多くの場合、数分でピークに達し、30分前後でおさまっていきます。
パニック発作は、心電図や血圧、採血などの検査をしても、身体的な異常がみつからないのが大きな特徴です。

☑心悸亢進、心臓がどきどきする、または心拍数が増加する

☑発汗

☑身震い、手足の震え

☑呼吸が早くなる、息苦しい

☑息が詰まる

☑胸の痛みまたは不快感

☑吐き気、腹部の不快感

☑めまい、不安定感、頭が軽くなる、頭から血の気が失せる感じ

☑寒気または熱感(ほてり)

☑知覚異常(しびれ感、うずき感)

☑現実感喪失(非現実感)、自分が自分でない(自己分離感)

☑常軌を逸してしまう、狂ってしまうという恐怖

☑死の恐怖

上から1~10コは身体症状、11~13コは精神症状を表しています。

必ずしもこれがあるからパニック障害ではないですよ。

さて 肩こりからくるパニック障害ですが どの様なメカニズムかというと

肩こり

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首の筋肉の異常 

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副交感神経の異常

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コントロール機能がダウン

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パニック症状

となっているといわれています。

肩こりの方は、首が前方にいっている事が多いので常に、肩や首についている筋肉が引っ張られています。そうなると首の筋肉(胸鎖乳突筋)が固くなり首にある自律神経が狂うというメカニズムです。この様な方が薬を飲んでもなかなか改善しませんし、かえって薬の害があったりもします。

当院の治療としてはまず、お体の歪みを診てどの部分の筋肉が原因なのかを特定して骨格と筋肉の両方にアプローチをして早期改善を図ります。ただ首に問題がある方の治療期間は個人差はありますが多少長くなる傾向があります。

広場恐怖症と予期不安についてですが

広場恐怖症 これは不安が行動を制限する事です。 

*参考文献 パニック障害 〜正しい知識とケア〜 坪井康次

・予期不安が強くなって、発作が起こった場所や状況を避けるようになります。

・逃避行動が強まると、一人での外出が難しくなります。

・高度な広場恐怖症では、家から出られなくなる事もあります。

パニック発作は、通常に時間も場所も選ばずに、突然起こってきます。

しかし予期不安が強くなってしまうと、発作の恐ろしい経験とそれが起こった場所や状況を強く結びつけて考えるようになってしまって、そのような場所や状況を避ける傾向があります。

この回避行動が、しだいに広場恐怖症になっていきます。

広場とは広い場所をさすのではなくて、発作が起きても逃げられない場所の事です。

そのような場所や状況に身を置く事に恐怖を感じて、忌避、逃避の行動をとると考えられています。

恐怖の対象になるのは、人によって様々ですが 交通機関(飛行機、高速道路、新幹線)、知らない人に囲まれる場所(エレベーター、人混み、長い行列等)が多い様です。

恐怖の対象が広がると、行動範囲がせばまったり、一人では外出できなくなるなど、日常生活に支障が出てきます。

パニック障害では、80%以上の人が多かれ少なかれ広場恐怖症を持つと言われています。

重症な人ほど病気の経過が長くなる傾向があります。

それでも、薬物療法と行動療法をしっかり行う事で、見違えるほど行動範囲が広くなる人もいます。

人との接触を避ける対人恐怖症

広場恐怖症の、逃げられない状況や助けてもらえない状況への恐怖は、対人関係への不安や心配とも関わりがあるとされています。

パニック発作によって、人前で恥ずかしい思いをするのではないか?見ず知らずの他人に迷惑をかけるのではないか?

といった事が恐怖の対象となってきしまいます。

それが高じてくると、人との接触を避けてくるようになってしまいます。

これを二次的対人恐怖(社交不安障害)でパニック障害の患者さんの約30%に表れてくるとされています。

まとめます。

広場恐怖症のレベル

・軽度

外出に不安があるが、どうしても必要な場所だけは一人で行ける。

・中度

一人での外出が困難で、行動が制限される。
付き添いがあると行く事ができる。

・高度

ほとんど家から出られず、引きこもるようになる。

予期不安 はしばらく続きますがいずれは消える症状です。

パニック障害では、最初のパニック発作後は、発作が繰り返し起こる様になります。

そのために、パニック発作が起こっていないときも発作の事が頭から離れず、強い不安をもちつづけるようになります。

これを 予期不安 と呼びます。

予期不安の表れる方は、人によって程度の違いがあります。

日に数回、意識がぼーっとなる軽い場合もあれば

一日中発作の事が不安で仕事が手につかないひどい方もいらっしゃいます。

発作が起こった時の感覚を身体が覚えてしまって、医師から異常はない と言われても

死んでしまうのではないのか?

と常に思ってしまう場合もあります。

不安がひどくなってくると

・誰も助けてくれないのではないか?

・人前でおかしくなったらどうしよう・・・

・誰かに迷惑をかけるのではないか・・・

といった不安に襲われる方も多いです。

パニック障害の症状というと、パニック発作に目が向けられがちですが、実は発作を経験する事で心に植えつけられる不安感や恐怖感の方がやっかいで、それが予期不安となってきます。

パニック発作に対しては、 また起こるのではないか? ではなく 必ずしも起こるとは限らない と考え方を切り替える事ができればいいのですが、パニック障害になると不安感や恐怖感にとらわれ、なかなか難しいのも事実です。

しかし、予期不安はしばらくは続く事がありますが、必ず消えていきます。

まずは、適切な治療を受け、病気を慢性化させないことで、予期不安の状態を短くする事が大事です。

予期不安がないとパニック障害とはいえない

予期不安はパニック障害の根本的な症状で、予期不安がなければパニック障害とは言えません。

DSMの診断基準では、最初のパニック発作から1ヶ月以上経過観察し、予期不安が見られればパニック障害と診断されます。

Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, DSM)は、精神障害の分類のための共通言語と標準的な基準を提示するものであり、アメリカ精神医学会によって出されています。

ただし実際の臨床の場では、パニック発作が始まった段階から症状からパニック障害と想定して治療をはじめる傾向があります。

パニック発作を繰り返し経験するうちに、発作体験と発作が起こった状況や場所を結びつけて緊張感を高めて自分から症状を作ってしまう。いわゆる 状況結合性パニック発作があります。

 

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鍼灸治療が中心の治療院を福岡天神で行っています。お体の全身を調整する治療を得意としています。また耳鍼治療を取り入れており、不定愁訴や自律神経の不調を改善することで再発を防ぐのを心がけています。